奇世界トラバース

第13回 GA文庫大賞「金賞」受賞

引用元:GA文庫

あらすじ

”門の向こうは未知の世界─迷界(セフィロト)─
ある界相は燃え盛る火の山。ある界相は生い茂る密林。
神秘の巨竜が支配するそこに数多の冒険者たちが挑むが、生きて帰れるかは運次第──
そんな迷界で生存困難になった者を救うスペシャリストがいた。彼の名は「救助屋」のユーリ。

「金はもってんのかって聞いてんの。救助ってのは命がけだぜ?」

一癖も二癖もある彼の下にやってきた少女・アウラは、迷界に向かった親友を救ってほしいと依頼する。

「私も連れて行ってください!」

目指すは迷界の深部『ロゴスニア』。
危険に満ちた旅路で二人が目にするものとは!? 心躍る冒険譚が開幕!”

引用元:BOOK☆WALKER


この本の感想

 結論から述べると、これは、門を越えた先にある未知の世界「迷界」を舞台にしたアドベンチャーもの。”未知”と言うだけあり、生態系や世界観が独特だが、それらも緻密に作り上げられていて、作品の世界に入り込めるすばらしい物語だった。

 未知の世界である”迷界”は、天候や危険な動植物などの環境的要因や犯罪の人的要因から、冒険者たちが簡単に命を落とし、中には人間には抗いようのない――祈ることぐらいしかできない――ような天災(アクシデント)もあるシビアな世界だ。「七つの魔剣が支配する」のような王道を行くファンタジーではあるが、この細部までこだわって構築されたシビアな世界観はこの作品の一番の魅力だと思う。

 そんな世界で遭難者を救う主人公、「救助屋」のユーリ=ラインホルトは悪ぶってはいるが、心配性で面倒見が良い少年だ。第一巻は依頼者の少女・アウラが、迷界の深部に行ってしまった親友を助けるためにユーリと迷界を旅する。道中の危機やそれを乗り越えた後のふたりの掛け合いも面白く、まさに「金賞」にふさわしい作品だと思った。

 「七つの魔剣が支配する」や「86ーエイティシックス」が好きな人には特にオススメだ。

 また、大熊まいさんが描くイラストも綺麗なので、気になった人はぜひ試し読みしてみてほしい。


また、この作品が気になる人は「七つの魔剣が支配する」もオススメ


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