アニメ化決定！
小説家になろうで絶大な人気を誇るラブコメライトノベル！
高校生になると同時に一人暮らしをはじめた主人公藤宮周（あまね）は、料理や洗濯、片付け、掃除･･････家事全般ができず生活力が底辺。なぜ一人暮らしを決意できたのか･･････。
そんな周はある雨の日、学校で超人気の天才美少女”天使様”こと椎名真昼に傘を貸したことで、交流を持ち始める。
周も真昼も警戒心が高く、お互い懐に入れずに、利害関係だけで付き合っていたが、時が経つにつれ、お互いに興味を持ち始める。
両者両思いなことは、傍から見てバレバレだったが、自信が持てずに周は告白できないでいた。それをもどかしく思った友人の樹と優太に背中を押されながら、徐々に距離を詰めていく。
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「継母の連れ子が元カノだった」もおすすめ
この作品は、周がチキンなので、駆け引きというものがほとんど無い。ちょっと押したり、押されたりということはあるが、決して駆け引いてはいない。
基本的に甘ったるーい物語で、深いことを考えずに読むことができる。「継母の連れ子が元カノだった」や「かぐや様は告らせたい」、「この美術部には問題がある！」のような軽いノリのコメディというわけではないが、ライトな恋愛小説として楽しめる。
蛇足だが、ヘビーな（重めの？）恋愛ラノベを読みたい人は「三角の距離は限りないゼロ」がおすすめだ。
目次
藤宮周（ふじみやあまね）
周は、口は悪いが友人には優しく、異性に対しては父親からの教えで、丁重に扱うように心がけている。過去に友人に裏切られたことが心の傷となり、地元から離れた高校に進学することを決める。過去のこともあり、人間関係には慎重で、顔は不細工ではないことを自覚してはいても、あえて地味な見た目にすることで、くらい印象を装うほどである。同時に自信もなく、常に逃げ腰である。真昼に好意を抱いてからは、自信を持てるようにと勉学、運動共に頑張っている。
椎名真昼（しいなまひる）
真昼は、両親から相手にされずに育った影響で、家族の温かみを知らなかった。また、学校では”天使様”と呼ばれていたため、その仮面を維持するため一歩引いた人間関係しかなかった。周やその友人の樹、千歳らと交流をもってから、自然な笑顔を見せることも多くなった。両親に相手にされなかったこともあり、周の両親、特に母親と仲良くしている。
赤澤樹（あかざわいつき）
周の親友。彼女である千歳「ちぃ」と呼びを溺愛している。外見内面ともにチャラいが、基本的に何でもこなせ、人当たりのいい男子である。樹の家が格のある家柄であるため、父親が千歳を認めず、親子仲が悪い。それでも樹は千歳を認めてもらえないなら、高校卒業と同時に家を出ると言っている。
白河千歳（しらかわちとせ）
周の友人。真昼とも親友と言って差し支えないほど仲良くしている。彼氏である樹を「いっくん」と呼び溺愛している。料理はこなせるが冒険心旺盛で、奇抜な味付けに走る。勉強は苦手。樹の父親に認めてもらうため、最近は勉強も頑張っている。樹の父親に歓迎されず、落ち込むこともあるが、樹には心配させないためそれを言わず周に相談することも多い。
少しずつ自信を持ち始め、成長する周と周と関係を持ち”天使様”の堅い笑顔ではなく、”女の子”としての柔らかい笑顔を見せるようになった真昼。警戒心の高い二人がお互いを信頼し合い、友人以上の仲になっても、なかなか進展がなく、もどかしい二人を見守る作品であると考えた方がいい。
人物紹介に書いたとおり、周は努力しはじめ、真昼に駄目人間にされているかは、微妙なところである。著者は、周の生活（特に食生活）には真昼が不可欠であり、生活力が駄目になっていると語っている。生活力は元々底辺だったが、それ以上駄目になるのか･･････。
物語は周の一人称視点で展開していく（著者はネタバレを防ぐためと言っている）。書籍版には、小説家になろうとは言い回しが異なる部分や、付け加えられている部分、書き下ろしストーリーなどがあるので、是非とも単行本を購入していただきたい。
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