至高の魔法×剣術 バトルファンタジー
春――。名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。喧噪の中、周囲の新入生たちと交誼を結ぶオリバーは、一人の少女に目を留める。腰に日本刀を提げたサムライ少女、ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今始まる──。
学園バトルファンタジー系小説です。他のライトノベルではあまり見ない特徴的な世界設定で、よくある転生系や最強系の小説に飽きたという方にはおすすめです。主人公は強いですが、並々ならぬ努力はしてますし、周りの力を借りての強さですので最強系にはならないかなぁ。敵も尋常じゃなく強いですし。(強さのイメージは無職転生のルーデウス)
学園ファンタジーという割にはシビアな世界観で、”ハリーポッター”的な要素があります。剣と魔法を掛け合わせた戦闘が特徴的ですが、やや魔法の方が戦闘に重要になっているかと思います。学園ファンタジーですので、学校でのストーリーになっていますが、学校の教師は生徒を殺しにきてます。そのほかにも”異端狩り”、”迷宮”、”魔に呑まれる”などなど戦闘要素が多くシビアでありながらも緻密な世界設定がなされていて、その世界に没入することができます。
第1巻は主に世界設定のための土台になっていますが、主人公の謎や上級生との関わり、その後の発展など数々の疑問が浮上し続編が面白くなる構成です。2巻3巻と進むごとに戦闘の規模も大きくなり、飽きずに読み進められます。
あと、絵がとてもきれいです。ライトノベルで絵は重要ですからね(笑)
「このライトノベルがすごい!2020」W1位獲得!
累計発行部数30万部突破の大人気作!
リンク
第一巻では、名門キンバリー魔法学校入学式で大型魔獣であるトロールが式典中に暴走してしまいました。それに襲われそうになった生徒カティ=アールトを助けるべく、複数人の生徒が飛びまだしますが、大型魔獣と人間という圧倒的な体格の差によって全く歯が立ちません。そこで、飛び出した生徒の一人である主人公オリバー=ホーンは機転を利かせ、周りの人の魔法を束ねて大きくするという技を繰り出し、敵の隙を作ります。
間一髪危機を逃れた、オリバーたち6人は入学式後の歓迎会の場で再び合流します。そこからオリバー=ホーン、カティ=アールト、ピート=レストン、ナナオ=ヒビヤ、ガイ=グリーンウッド、ミシェーラ=マクファーレンらの物語が始まります。
楽しい学校生活の始まり・・・と思いきや、待っているのは一歩間違えれば大怪我をしてしまうような、実験や実習ばかり。魔法使いとしての経験が浅いカティやピート、ガイ、ナナオは失敗ばかり・・・。それをフォローするオリバーとミシェーらは地味ながらも大活躍!そしてその活躍は周囲にいる一部の人の大きな妬みも買ってしまう。その一人であるアンドリューズは、学校地下にある迷宮内のコロシアムでコボルとがりの勝負をしようと、オリバーと剣術に長けたナナオにけんかをふっかけます。けんかを買わざるを得なくなった二人は、危険な魔獣や上級生が蔓延る迷宮を進み、コロシアムへ。
しかし、そこで想定外の事態に陥ってしまう。オリバーら1年生やコロシアムにいる観客の1,2年生では対処のしようがない大型魔獣のガルダが乱入さらには、コロシアムの出入り口が封鎖され閉じ込められてしまう。やむなくガルダの対処に係ったオリバーとナナオだが、苦戦。結局アンドリューズの援護により、ガルダを倒したが、それに大きく貢献したとされるオリバーとナナオは良くも悪くもいろんな人から注目されるようになる。
対ガルダ戦から約一週間後の深夜、オリバーは錬金術師のダリウスに呼ばれ、迷宮内で死んだ生徒の研究成果の回収に出向く。迷宮奥深くの目的についたときオリバーは絶対の勝利を得る魔剣「第四魔剣・『奈落を渡る糸(アングスタヴィア)』」でダリウスを倒し、激痛呪文により、拷問に掛ける。
その目的はオリバーの実の母を殺した”復讐”。オリバーは今後、復讐を果たすべく年齢、性別もまちまちの同志たちとともに
驕慢の錬金術師、ダリウス=グレンヴィル
魔法生態系の君臨者、バネッサ=オールディス
千年を生きる至高の魔女、フランシス=ギルクリスト
魔道築学の理に遊ぶ狂老、エンリコ=フォルギエーリ
知を超えた無知の哲人、デメトリオ=アリステイディス
遍く生命を嗤う呪者、バルディア=ムウェジカミィリ
そしてその全てを見下ろす孤高の峰。キンバリー学校長、エスメラルダ
これら7人のキンバリー職員の討伐に動き出す。
第二巻では、ピートが性別が時によって入れ替わる両極往来者(リバーシ)という特異体質に目覚める。
この作品が好きな人は「奇世界トラバース」もオススメ
リンク