ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(かのちにて、かくたたかえり)

自衛隊×異世界のリアリティ満載ファンタジー!

 突如として東京銀座に異世界とつながる”門”が現れた。そこから侵攻してきた異世界の軍勢を陸上自衛隊が撃退。その後、自衛官らしくないオタク自衛官、伊丹耀司二等陸尉が所属する陸自部隊は、門の向こう側の異世界「特地」へと踏み入れる。


 門を通してつながる異世界で起きる問題の数々を、自衛隊の圧倒的戦力で解決していくというファンタジーでありながら、自衛隊の専門用語や装備、現実世界での日本と他国との政治的駆け引きなど、リアリティにこだわり抜いた作品である。

 特にテレビアニメは

  防衛省 陸上自衛隊 陸上幕僚監部広報室

      陸上自衛隊 第1師団司令部

      陸上自衛隊 土浦駐屯地

      陸上自衛隊 広報センター

      自衛隊 東京地方協力本部

      航空自衛隊 百里基地

 の取材協力を得て製作されていて、銃やヘリコプター、戦闘機、戦車のクオリティがとても高く仕上がっている。

 異世界(特地)と日本では、文明レベルが日本の方が圧倒的に高く、対人戦では、相手は剣と盾を用いているが自衛隊は銃を使い、相手の剣の間合いに入る前に、銃弾で盾をも貫いて蹂躙する。あるときは陸自のヘリで地上兵を空から殲滅。

 ドラゴンに乗った兵士との空中戦では、陸自のヘリにより蹂躙。

 敵国の元老院は空自の空爆により石材と化す。

などなど、現代の現実世界の日本が有する戦力で、強力な力を見せつけるこの作品は、他のライトノベルではない”最強系”である。

 現実世界でも、特地の資源を巡って米中など各国が日本政府に圧力をかけ、諜報局員を送り込み、日本の公安警察が水面下で各国の思惑を食い止める。外国政府の圧力を交わすため、内閣が退陣するなど、実際にあり得そうなことが、細かく描かれている。

とにかく、このラノベはファンタジー作品でありながら、現実感をひしひしと感じられる、他に類を見ないすばらしい作品である。是非読んでもらいたい。

この作品の後には海上自衛隊を描いた作品も出版されているので、是非そちらも一読してみてほしい。



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